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現在日本では製造業、建設業、介護、飲食業などで労働力確保が困難となり、政府は特定技能制度などで受け入れを強化しています。
外国人労働者の増加は、メリットがある一方、様々な課題や日本人労働者への影響などの問題も抱えています。
本記事では、外国人労働者増加の背景、企業や社会への影響、受け入れの課題と対策を解説します。
- 外国人労働者が年々増加している背景
近年、日本における外国人労働者の数は急増し、厚生労働省のデータによると、その数は過去最高を更新し続けています。
この増加の背景には、日本社会が直面する深刻な人手不足と少子高齢化の問題があり、労働力の確保が困難な状況があります。それらについて詳しくご紹介していきます。
日本は少子高齢化が急速に進行しており、労働市場における人材不足は深刻な課題となっています。
令和6年10月時点で高齢者の割合は、日本人口(1億2380万人)に対して29.3%も占めており、令和52年には38.7%に達し、国民の2.6人に1人が高齢者となることが予想されています。
それらの影響もあり、製造業、建設業、介護、飲食、サービス業など、多くの分野で労働者の確保が現在も困難な状況です。
2024年10月末時点で、外国人労働者数は 2,302,587人と過去最多を更新しており、今後も外国人労働者が日本社会の労働市場において増加し続けると予想されています。
これだけの外国人労働者が日本での就労を希望するのは、日本の外国人に対する賃金水準が、中国、ベトナム、インド、フィリピンなどのアジア諸国と比較して非常に高いことが主な理由です。
※出典:令和6年度 製造業における外国人材受入れ支援事業 報告書|三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社|経済産業省 図表 IX-5 全産業・平均月額賃金(単位:USドル) 2021年度の比較
製造業界における外国人に対する賃金を調査したデータでは、2021年時点でインドと日本の平均月額賃金に約10倍もの金額差が出ています。
さらに、日本企業の技術力や業務における丁寧な研修・教育体制は海外でも評価されており、スキルや能力の向上を目指す外国人材にとって魅力的に捉えられています。
日本政府は人手不足の解決策として、技能実習や特定技能制度の創設し、特定の産業分野において外国人材の就労を可能とする、受け入れ体制の整備・強化を進めています。
これら制度のうち「特定技能1号・2号」の在留資格は、対象職種や業種を明確にし、条件を満たした外国人が即戦力人材として日本で従事できる仕組みを提供しています。
詳しくは「人材定着施策の新たな選択肢:特定技能外国人の雇用とは」の記事をご覧ください。
- 外国人労働者が増えると起こる主な影響
外国人労働者の増加は、企業や労働市場、さらには社会全体に多様な影響を与えます。
メリットと懸念されるリスクの両面を理解し、適切な対応を取ることが、企業の競争力向上と持続的な成長につながります。
- 企業側の外国人受け入れメリット
外国人労働者を採用することで、慢性的な人手不足を解消し、必要な労働力を確保できます。特に製造業、建設業、介護、飲食、宿泊業などの分野では、専門的な技術や知識を持つ即戦力人材の存在が事業の継続に不可欠です。
また、異文化や多様な視点を持つ従業員の参加により、職場の活性化や生産性の向上が期待できます。多言語対応が可能になることで、海外市場への進出やインバウンド需要への対応も強化され、企業の競争力が高まります。
- 企業側の外国人受け入れ【リスクと注意点】
外国人労働者の受け入れた際、言語やコミュニケーションの問題により、業務指示の誤解やトラブルが発生する可能性があります。
さらに在留資格や就労条件に関する法的な手続きは複雑であり、企業は労働条件や待遇に関する問題が発生すると、企業の評判やコンプライアンスに影響を及ぼすリスクもあり、適切な支援体制の整備と理解が求められます。
- 社会全体の外国人受け入れメリット
外国人労働者の受け入れは、日本経済全体にプラスの効果をもたらします。労働力不足の解消により、産業の維持・発展が可能となり、経済の活性化が期待できます。
また、外国人労働者が消費活動を行うことで、地域経済への貢献も見込まれます。現状では医療、福祉、介護などの分野では、外国人従事者の存在が高齢化社会を支える重要な役割を果たしています。
- 社会全体の外国人受け入れ【リスクと注意点】
受け入れ初期の教育・安全管理・勤怠/生活支援の“つなぎ役”が日本人の班長・主任に偏る可能性などがあり、それら労働に関して疲弊し、日本人労働者の離職につながるリスクも考慮しなくてはいけません。
建設・製造・物流の現場では、言語理解やコミュニケーションによって事故や品質トラブルが増えることも視野に入れた安全対策、研修体制も必要になります。
- 外国人労働者に関する今後の課題
外国人労働者の受け入れを持続可能な形で進めるためには、複数の課題に対処する必要があります。
企業、政府、地域社会が連携し、今後検討・対策が必要になる課題について解説していきます。
外国人労働者の増加に伴う、外国人労働者の増加に伴う賃金のバランスに関しては、継続的な観察と分析・改善が不可欠です。
政府は政策見直しを行い、影響を受ける層への就業支援を強化すべきであり、企業も外国人労働者にも日本人同等の待遇を保証し、技能・労働条件の向上できる受入れ環境の整備に努める必要があります。
言語や文化の違いは、職場や地域社会でのコミュニケーション障壁となり、誤解や摩擦を生む原因となります。
企業は、多言語対応の研修や異文化理解の教育を実施し、日本人社員と外国人従業員が円滑に協力できる環境を整備することが重要です。
また、地域社会においても、外国人住民との交流を促進し、相互理解を深める取り組みが必要です。
外国人労働者が長期的に就労するには、労働環境の整備が必須であり、人材定着の鍵となります。
外国人労働者が安心して生活できる環境整備、適切な労働条件の提供、キャリア支援なども重要であり、法律上必須の条件にもなります。
一見、外国人労働者の受け入れに伴う支援や手続き、マネジメントは企業にとって重い負担となるように見えますが、支援の外部委託や助成金も活用し、「コスト」ではなく「存続と成長のための投資」と捉える企業が増えています。
- 外国人労働者の受け入れの流れ
外国人労働者を受け入れる際には、在留資格の確認、採用プロセス、必要な手続きの実施など、複数のステップを経る必要があります。
外国人労働者の採用活動開始前に、本記事で紹介した「受け入れ企業要件6項目」の確認と未対応事項の実施をしましょう。
外国人労働者の受け入れ自体が初めての場合は、募集内容の相談、煩雑な手続きも含めて「登録支援機関」へ相談することをおすすめします。
採用において検討・留意すべき点について事前に社内で確認し、求人内容の確定→書類選考・面接を進めましょう。特に宗教等に対する理解・配慮については検討が必要です。
また、国内にいる外国人を採用する場合は、競争率が高く、他社に採用される可能性も高いため、できるだけ早く採用合否を通知することが重要です。
特定技能資格、必要な資格・免許取得状況の確認はもちろんのこと、日本在留歴や日本語力を面接では確認しておきましょう。
在留資格に関しては外国人労働者本人が申請対応を行う必要があり、外国人労働者、受け入れ企業共に用意すべき書類が多くあります。
※詳しくは「特定技能外国人 受け入れまでの手続きの流れと注意点」のページ内「2.在留資格の申請を行う」をご確認ください。
申請には時間がかかり、書類に不備があると申請が却下され、さらに時間を要します。
申請書類の作成には、専門機関(登録支援機関)に相談することをおすすめします。
就業開始後は、生活面や職場環境への適応を支える支援が求められます。
例えば、住居探しや役所手続きのサポート、言語や文化の違いによるトラブル防止のための相談体制の整備などです。
これらの対応により、外国人と日本人社員双方が安心して働ける職場づくりが可能になります。
- 受け入れリスクや工数を大幅に軽減する存在【登録支援機関】
外国人労働者の受け入れには、複雑な手続きや継続的な支援が必要となり、企業にとって大きな負担となる可能性があります。
そこで活用されるのが「登録支援機関」という存在。外国人材の在留資格申請、生活支援、職場でのトラブル対応、日本語教育など、包括的なサポートを提供しており、受け入れに伴うリスクやコストを大幅に軽減します。
特に、特定技能制度においては、登録支援機関の活用が推奨されており、検討段階から実施、そして長期的な育成まで、登録支援機関は企業と外国人材の双方にとって重要な存在となっています。
- 外国人採用ならABC(アセアンブリッジコンサルティング)へ
外国人労働者の採用を検討する企業の多くは、文化や言語の違い、雇用契約の留意点、在留資格の要件など、多くの疑問や不安を抱えています。そうした課題を解決するパートナーとして、ABCがお役に立ちます。
ABCでは、特定技能ビザを持つ優秀な外国人材の紹介から、在留資格申請のサポート、日本語学習支援、入社後の生活フォローまで一貫して対応します。
企業の工数とリスクを最小限に抑えながら、現場で長期的に活躍できる人材の確保と定着を支援します。